スポンジをお家で焼くようになると、1度は誰でも上手く膨らまない、納得のいく仕上がりにならないというお悩みにぶつかることがあるかと思います。

私が沢山スポンジ生地を焼いてきて試行錯誤を繰り返した上で辿り着いた

スポンジが上手に膨らまないなという時に確認したいポイントを6つまとめました。

なんだか上手くいかないなという時に振り返っていただき、何かしらのヒントになれば幸いです。

一つずつ解説していきますね!

 

スポンジ生地が上手く膨らまない時に確認したい6つのこと

 

1.卵が冷たくなかったですか?

卵を泡立てる時、卵が冷蔵庫から出したてのひえひえだと、少し泡立ちにくい場合があります。

私達の筋肉や、バターなどの油分をイメージしていただくと分かりやすいのですが、卵も温度が低ければキュッと締まっていて、温めると緩みます。

冷たくて締まった状態の卵に砂糖の糖分や水分が加わると、糖分によって泡立ちが抑制されることによって、卵の泡立ちが悪くなることがあります。

なので、卵を泡立てる時は冬場であれば1時間から2時間前から、夏場であれば30分から1時間くらいを目安に室温に出してから泡立ててみてください。

室温に戻し忘れた!けど今すぐ作りたい!という場合は、湯煎で少し温めてもOKです。

ただ、全卵は60℃以上になると固まり始めてしまいますので、温めすぎには気をつけてくださいね!

 

 

2.オーブンはしっかり温まっていましたか?

オーブンの余熱忘れ、これもあるあるですよね。

スポンジ生地をしっかり膨らませるには、スピードもとても重要です。

卵をある程度泡立てた後は、たとえしっかりと泡立てていても、その後どんどんと時間の経過とともに泡は潰れていってしまいます。

さらに、熱々のオーブンに入れる事で一気に生地温度が上がり、生地の中の空気の膨張する力、さらには生地の中の水分が蒸発しようとする力によって生地は一気に膨らみます。

オーブンの温度が低ければ、その分生地の膨らみに時間がかかり、それと同時に生地が焼き固まっていくため、十分に膨らみきれないまま焼き固まってしまうことによって膨らみ不足になるという事が起きてきます。

なので、しっかりオーブンを温めて、生地ができたらできるだけすぐにオーブンに入れる!

これを意識してみてくださいね!

 

3.卵はしっかり泡立てられていましたか?

以前の記事でも紹介しましたが、スポンジケーキの膨らみに最も重要なのが卵の泡立てです。

ここが不足してしまっていると、いくら上手に混ぜれていてもそもそも膨らみにくい生地になってしまいます。

ハンドミキサーのはねで生地をすくいあげた時に、はねの先端にもったりと生地が残る状態、もしくは、はねから落ちた生地がボウルの中の生地にすぐに馴染まず残る状態までしっかりと泡立てられていたか?

 

もう一度確認してみてくださいね!

 

4.ボウルやハンドミキサーに油分がついていた可能性はないですか?

これはとっても意外な盲点になりやすいのですが、

洗い残しなどでボウルの中やハンドミキサーのはねに油分がついていると、油分によって卵の泡立ちが悪くなってしまうことがあります。

 

卵が冷たいわけじゃないのに、なんだか上手くふわふわに泡立たない場合はこういった可能性もあるかもしれません。

前回道具を使った時に、バターを混ぜたなとか生クリームを泡立てたなという時は、道具を使用前にアルコールを使用して拭いてあげることで油分や汚れを取り除き、泡立ち不足を防ぐことができますので道具の確認もお忘れなく!

 

5.温めて溶かしたバターは熱々ではなかったですか?

スポンジ生地に加えるバターは溶かしたものを使います。温まりすぎを防ぐために湯煎で温めるのがベストなのですが、湯煎ってちょっと面倒ですよね。

なので私もいつもレンジでチンです。
(500wで20秒くらいから様子を見て溶かしてくださいね!)

ただ、電子レンジを使用すると熱々になりすぎてしまう事があります。

バターが熱々だと生地の中に加えた際に生地の泡が潰れてしまい、一気に生地がヘタっと元気がない状態になり、焼き上がりの膨らみも悪くなってしまう事があります。

 

溶かしたバターは少し冷ましてから使いましょう。生地と同じくらいの温度になっていれば一番生地との馴染みが良くキレイに混ざってくれます!


6.材料の計量は正しくできていましたか?

計量ミス、これも結構あるあるかと思います。

それぞれの材料が割合として多く入りすぎていた場合の出来上がりの特徴が分かっていれば、原因が分かりやすいかと思いますので、参考にしてみてください。

砂糖が多い→糖分は泡立ちを抑制する働きがあるため、砂糖が多く入っていると、卵を泡立てる段階で上手く泡立ちにくく、ふんわり感が出ないかと思います。

焼き上がりも重たくずっしり目が詰まった仕上がりになりやすいです。

 

薄力粉が多い→薄力粉が多いと、粉をふるい入れた後ゴムベラでの混ぜにくさを感じるかと思います。

粉の重みで生地全体が重たい印象になりやすく、粉のダマもできやすくなります。焼き上がりはこちらもずっしり。硬い印象に焼き上がります。

 

バター・牛乳が多い→水分、油分が多く入りすぎると泡が潰れやすくなり、生地の焼き上がりに時間がかかりやすくなります。

いつも通りの時間で焼いているのにベチャッとしているようであれば水分の多さが原因かもしれません。

 

材料が多く入ってしまった場合の状態を書きましたが、何かが少なければ他の材料が割合として多くなるという事なので、逆に考えてみて下さいね!

 

いかがだったでしょうか?

せっかく作ったのに上手くいかないと悲しいですよね。でも、原因が分かれば次回以降の失敗も少なくなります!

上手くいかない原因は1つとは限らないこともあるので難しいのですが、生地の状態と照らし合わせて検証してみてくださいね!

 

美味しいスポンジケーキが焼けますように!