前回の記事ではココアスポンジのレシピを紹介したのですが、ココアのスポンジを焼いたらチョコレートのクリームでデコレーションしたいですよね。
生クリームが苦手という方でもチョコレートのクリームなら食べれるという方も多いのではないでしょうか。
そんなみんな大好きなチョコレートクリームですが、実は前職では皆が嫌がるものトップ3に入るほど、意外と難しいものなのです。
何が難しいのか?というと、
チョコレートは冷えると固まる。
チョコレートは油分と水分のバランスが崩れると分離してしまう。
生クリームは温度が上がると状態が悪くなる。
これらの要素が関係しています。
チョコレートは溶けた状態じゃないと生クリームと混ざらない。だけど、生クリームは冷たくないと上手く泡立たない。
という事で、2つの材料が仲良く混ざり合ってケーキに塗ることができる状態にするには、
それぞれの材料の温度の調整がとても大事になるということです。
ですが、細かくそれぞれの温度を測るとなるとイメージしただけでもちょっと面倒…
更に室温など環境によってもクリームの状態が変わってくるため、季節によっても微調節が必要なところもチョコクリームの厄介なところ。
なので、この記事では気をつけたいポイントをおさえて、簡単で失敗しにくいチョコレートクリームの作り方を分かりやすくご紹介していきたいと思います。
失敗しにくく簡単!チョコレートクリームの作り方
チョコレートの種類は、ミルクチョコレートだとまろやかで甘めの仕上がり、スイートチョコレートやダークチョコレートを使うとしっかりチョコレート感のある仕上がりになります。これもお好みで!
製菓用のチョコレートを使って欲しいところですが、気軽に作りたいよ!という方は市販の板チョコでも。
市販の板チョコを使うのであれば、明治さんの板チョコが植物性の油脂を使わずに作られているのでオススメです。
そして、生クリームはショートケーキを作る時は脂肪分40%以上のものを推奨していますが、チョコレートを混ぜることによってクリームに固さが出やすくなるため、脂肪分36%の生クリームでも大丈夫です。むしろ私はショートケーキは軽い食感に仕上げたいので脂肪分36%くらいの生クリームで作る方が好みです。
チョコレートの量はお好みで調節可能です。生クリームに対するチョコレートの割合が高くなればなるほど濃厚なクリームに。チョコレートが少なすぎるとチョコレートがすぐに固まってしまい、粒々感が残ってしまう原因になったり、あまりチョコレートの風味が感じられない仕上がりになてしまうので、生クリームの量に対して最低でも2割(生クリーム300gに対してチョコレート60g)くらいは入っていた方が美味しいと思います。
【作り方】
①チョコレートは大きい塊のものであれば、溶けやすいように細かく刻んでおきます。チョコレートをボウルに入れ、湯煎にかけて溶かしておきます。
②生クリームは使う10分から20分前に室温に戻しておきます。
③溶かしたチョコレートが熱々でないことを確認し、室温に戻した生クリームを少しずつ加え、その都度ハンドミキサーで混ぜます。上手くチョコレートと生クリームが混ざるとツヤっとした状態になります。
出来上がったチョコレートクリームは、時間の経過とともにチョコレートが冷えて固くなってきます。
特に、ショートケーキの表面にナッペする時は柔らかく滑らかな状態でないと上手く塗る事ができなくなってしまうため、あまり固くなるまで泡立てすぎないようにし、出来上がったらすぐに使うのもポイントです。
気をつけるポイントが沢山あるので難しそう…と思われるかもしれませんが、コツが掴めてくるとそんなに難しくありません♡
まとめると、重要なポイントはこの3つ。
チョコレートは熱々にし過ぎない。
生クリームは冷たくし過ぎない。
2つの温度を近付けた状態で、少しずつ馴染ませていく。
チョコレートは油分が多く、生クリームは水分が多い物。更に性質として相反するものを上手く混ぜ合わせるためには、人間関係と一緒で歩み寄りが大事なのです。2つの材料が、ちょっとずつ距離を縮めて仲良くなっていくことをイメージしながら、是非作ってみて下さいね!
美味しいチョコレートクリームが作れますように!
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