ケーキ作りをしていておそらくよく聞くのは、混ぜすぎちゃダメってこと。
色々な方とケーキを作ってきて、私もレッスンの中ではよく混ぜすぎないでね!!とお伝えしてきました。
どうして「混ぜすぎないでね」と伝えていたのかというと、作り手によって混ぜ方も混ぜる時の力の強さも違うから。
混ぜ足りなければもう少し混ぜればいいけれど、混ぜすぎて後戻りできない状態になるのを避けるために、早い段階で止めてそこから様子を見て調節しましょうという意味で「混ぜすぎない」という事を注意点としてお伝えしていました。
ショートケーキを初めて作る方の中にも生地は混ぜすぎてはいけないとなんとくのイメージを持っている方はとても多いです。ですが、「混ぜすぎない」ってことにフォーカスしすぎてしまうことによって、
どこまで混ぜたらいいのか?っていうことに迷いが生じてしまい、結果「なんだか上手くいかない」となっている方が多いのかなと感じていました。
なので、ここでは生地を混ぜることの意味とその重要性について書いていきたいと思います。
ケーキの生地を混ぜる、その意味とは?
そもそも混ぜるとは?言葉の意味から見ていきましょう(笑)
混ぜる ☞ あるものの中に別のものを加えて一つにする。また、数種のものを一緒にする。混合する。「ウイスキーに水を―・ぜる」「白と黒を―・ぜてグレーにする」
出典 goo辞書
あるものの中に別のものを加えて一つにする。
まさにこれなんです!
【あるものの中に別のものを加えて一つにする】
大事なのでもう一度言いました(笑)
つまり混ぜることの最終的なゴールは「一つにする」ってことなんですよね。
それはスポンジに限らずクッキー生地もパウンドケーキの生地もホットケーキの生地でも一緒。
つまり、材料たちが一緒になって一体感が出るところまで混ぜるという事が必要なのです。
当たり前と言えば当たり前の事なのですが、混ぜすぎたらダメの呪いにかかってしまうとこの当たり前の事が分からなくなってしまうことも往々にしてあるなと感じています。
じゃあどこまで混ぜたら良いのか?この見極めはとっても難しいのですが、生地にダマ感がなく均一で、生地の表面に艶が出るまでが目安です。
混ぜすぎて後戻りができないとなると、必要以上に混ぜすぎちゃダメ!を意識してしまって不安になりますよね。
ですが、生地の混ぜ方が足りていないと、生地にムラがある状態になります。
生地にムラがあると、生地の中で膨らんだ状態を保ってくれる役割をする薄力粉がしっかりと柱としての役割を果たすことができなくなります。
そして薄力粉の柱がちゃんとできていないと焼き上がった後に萎んでしまいやすい生地になり、
上手く膨らまなかった!という結果になってしまいやすくなるので、混ぜるってとても大事な工程なのです。
スポンジ生地を混ぜ具合、目安を回数で表すなら?
ここまでは材料を混ぜることの意味を見てきました。
なるほど材料がちゃんと混ざっていることが大事なのね。。。材料たちが馴染んで生地に艶が出るまで。。。
ってそんな感覚的なことを言われても!!!
というお声が聞こえてきそうなので(笑)
あくまで目安にはなりますが、卵と砂糖を合わせて泡立てた後にどれくらい混ぜたら良いのか?を回数で表してみました。
感覚を掴むまでは、回数を数えながら混ぜてみるというのも分かりやすいのでおすすめです。
写真も合わせてみていきましょう。
卵と砂糖を合わせて泡立てたところに粉を振るい入れます。
粉が表面に出てこなくなるまで切り混ぜます。ここまで15回から20回。
そこに溶かしバターと牛乳を合わせたものを加えます。
バターと牛乳が馴染むところまで混ぜます。ここも15回から20回が目安。
そこからさらに20回ほど、表面に艶が出るまで混ぜたら出来上がりです。
意外とめっちゃ混ぜる、、、と思いましたか?
しっかりと卵を泡立てていれば、多少混ぜても泡が潰れすぎることはありません。
なので、しっかりと泡立てて、しっかりと混ぜる。
そうすることで材料同士が均一に混ざり合い、安定した生地に仕上がってくれるのです。
【 しっかりと泡立ててしっかりと混ぜる 】
是非これを意識しながら作ってみて下さいね!
美味しい生地が焼けますように!
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